沢尻エリカさん逮捕の原因のMDMAと特許について

芸能界と知財
スポンサーリンク

沢尻エリカさん逮捕の原因のMDMAと特許について

 こんにちは。

 企業内弁理士のタクパパです。

 いやいや、びっくりしましたね(ノ゚ο゚)

 僕はドラマの「1リットルの涙」のときの沢尻エリカさんの演技を見て涙した一人だったので、今回のことはとても悲しいです。

 最近でもないですが、合成麻薬MDMAを所持して逮捕される芸能人が後を絶ちませんね・・。

 よく言われることですが、やはり芸能界というところはそういう麻薬の売人から狙われやすいところなのでしょうか。。

 このMDMAは正式名称が

3,4-メチレンジオキシメタンフェタミン (3,4-methylenedioxymethamphetamine)

 といって、その頭文字を取ってMDMAなんですね。

 実はもともとドイツ大手製薬会社 Merck (メルク)のAnton Köllischという化学者が1912 年に初めて合成したのがMDMAでした。

 そのドイツ大手製薬会社Merck はこのMDMAに「食欲抑制効果がある」ということで特許を取得したということです。

 特許法上、基本的にはある発明に何かの優れた効果(※発明の良さ)があれば、仮に副作用があっても審査官はその副作用の有無は分からないので特許が成立してしまうんですね。。

 もちろんMDMAが違法となった今では仮にMDMAの発明を特許出願しても公序良俗違反ということで特許にはならないはずですが。

 ただ大麻に関しては特許が成立しているようで、このあたりの判断はもしかすると審査官次第なのかもしれません。。

 というわけで、今回はこのMDMAについて、またMDMAの依存者をなくすための僕の考えを簡単に説明しますね。

MDMAとはどんな薬物なのか?症状や脳に与える影響は?

出典: iflscience

 日本で違法とされている薬物には大麻や覚せい剤、麻薬などなど色々とありますが、このMDMAは「合成麻薬」と呼ばれるものです。

 覚せい剤はメタンフェタミンと呼ばれる有機化合物ですが、このメタンフェタミン(覚せい剤)の構造を人工的に改変する、つまり化学的に合成することでできるのがMDMAであるため、MDMAのことを「合成麻薬」と呼びます。

 MDMAは通常、錠剤として出回っているらしいのですが、この錠剤は「ECSTASY(エクスタシー)」とか「バツ」などと呼ばれるそうです。

 MDMAを飲むと、セロトニンやドーパミン、ノルアドレナリンという脳の神経伝達物質が分泌されることになります。

 たとえばセロトニンは幸せホルモンとも呼ばれ、基本的には心を癒して、安定感や平常心をもたらすなど、本来、ストレスバランスの調整をしたり、脳を活発化させてすっきりとした気分にさせてくれる働きもあります。

 しかし、MDMAは異常な量のセロトニンを分泌するため、幸福感・社交性・共感力がアップし、全く眠らなくても平気になるという異常な症状を引き起こします。

 この症状のために、おろかにも「MDMAはパーティにぴったりなドラッグ」ということで広まってしまったのだと思います。

ちなみに日本国内では2007年頃からMDMAの押収量が急増しているみたいです。

MDMA(合成麻薬)による副作用は?

 MDMAの効力は3時間から8時間だそうです。

 MDMAを服用することで、この3時間から8時間もの長い時間の間、多幸感が得られることから、レイヴといわれる野外のダンス・パーティにぴったりの薬物ということで欧米で若者に急速にひろまり、日本国内でも同じようなイベントで服用する若者が多いそうです。

 一方で3時間から8時間もの長い時間の間、ずっと上記したセロトニンなどの神経伝達物質を分泌するため、異常な量のセロトニンを分泌することになってしまいます。

 そして、ようやく脳が通常状態に戻ったときに、セロトニンが圧倒的に不足する事態となり、気分が落ち込んだり、抑うつ感・異常な疲労感を感じるといった副作用が生じます。

 また、MDMA無しには、神経伝達物質が正常に分泌されなくなってしまい、特に若年層にボケやパーキンソン病、運動障害、筋肉作動障害などの様々な障害を引き起こしてしまうようです。

 さらにオールナイトのダンス・パーティーで睡眠不足で抵抗力が弱っている状態で、MDMAを多量に摂取した場合、脱水症状や体温の異常上昇などによって死亡事故も報告されているとのことです。

 いやいや、本当に怖いですね。。。

MDMA(合成麻薬)による依存症について

 MDMA取得後、脳が通常状態に戻ったとき、このセロトニンが圧倒的に不足することから、再び脳はMDMAを渇望します。

 このMDMAが欲しくてどうしようもない状態になる精神依存症がMDMAの場合、極めて大きいようです。

 なお、ヘロインや大麻などの薬物は、薬を止めると離脱症状が起きるといった身体依存症がありますが、MDMAにはこの身体依存症はないようです。

 この身体依存症がある薬物の方が依存症が強いのかなと思いきや、そんなことはなくて、本質的な問題は精神依存症のようです。

 たしかな根拠はないですが、覚せい剤よりもMDMAの方が精神依存症は強いと書いてある記事もありました。

 また依存症とは違いますが、後遺症として「自分が盗聴されている」とか「誰かに監視されている」とか、疑心暗鬼になってしまうことがあるようです。

 たしかチャゲ・アンド・アスカのASKAさんもこのMDMAを所持していたということで逮捕された際に「盗聴されている」とか「皆が私服警官に見える」とか話してましたよね。

 ほんと恐ろしい限りです。

MDMA(覚せい剤)とたばこの禁断症状との関係(禁煙セラピー)

 僕は以前、喫煙者だったのですが、実は結構、苦労してタバコをやめました。

 何度も何度も禁煙に挑戦したものの、結局、1週間も経たずに色々と言い訳を作ってはタバコを吸ってしまうことがあって、

「もう一生、タバコはやめられないのではないか?」

 と思ったことが何度もありましたね。

 そんな僕をタバコから救ってくれたのが、もう亡くなってしまったのですが、アレン・カーさんというイギリス人の「禁煙セラピー」という本でした。

 簡単にいえば、喫煙者は色々とたばこを吸う理由(「おいしいから」など)を言って、喫煙を続けますが、実はたばこを吸う理由は一つもないということを的確に説明してくれる本です。

 僕にとってタバコはまさに

「やめたいけどやめられない」

 という状態だったので、「禁煙セラピー」を読んで、あっさりとタバコをやめられたとき、どれだけアレン・カーさんに感謝したかわからないくらいですね。

 それで僕の考えでは、たぶんこの禁煙セラピーの考え方って、MDMAに限らないですが、いわゆる依存症のある薬物全般に通じるものがあるのかなと思うんです。

 うろ覚えですが、たしかアレン・カーさんも何かの本でそのようなことをおっしゃっていたような気もします。

 ちなみにアレン・カーさんは「禁煙セラピー」が他に応用することができると考え、「禁酒セラピー」、「ダイエットセラピー」などの本も執筆されていますね。

 薬物依存から抜け出すための施設は色々とあるようですが、精神力で薬物依存から抜け出すのはまず無理だと断言しますので、ぜひ、アレン・カーさんの「禁煙セラピー」の考えを薬物依存の参考にして頂きたいと思いました。

本記事のまとめ

 以上、沢尻エリカさん逮捕のニュースをきっかけとして、MDMAについて説明してみました。

 僕は薬物依存に関してはもちろん経験はないものの、自分自身がタバコで苦しんでいた経験があるので、その「やめたいけどやめられない」という苦しさについて少しは理解できているつもりです。

 しかもこれは経験したことがない人にはなかなか理解できないところなのかなと思います。

 僕が「禁煙セラピー」を読んでタバコをやめたとき、それまでの人生で味わったことのない晴れやかな気分になったことを覚えています。

 僕の身近にはいないですが、皆さんの周りでそういった薬物依存症で苦しんでいる人がもしいれば、ぜひ「「禁煙セラピー」のような考えもあるんだ」ということを教えてあげるとよいのかなと思います。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

コメント